MIDI検定とは
一般社団法人 音楽電子事業協会 が行う「MIDI検定」は、MIDIの正しい知識を身につけ、MIDIを活用できる人材を育成する為にできた認定制度です。
1990年代はMIDIの普及と共にDTMユーザーが増え、ネット上には様々なMIDIデータが広まりました。しかし独学でMIDIデータを作成している方が殆どの為、ある程度の手引書が必要という事で、1999年にコンピューターミュージック共通のライセンスとして「MIDI検定」が誕生しました。
現在のMIDI検定は、MIDIだけでなくオーディオにも対応した音楽制作全般の検定として、4級、3級、2級1次(筆記)、2級2次(実技)、1級まで対応しています。
MIDIとは
MIDIとは「Musical Instrument Digital Interface」の事で、1982年に誕生した電子楽器間の演奏情報の通信が行える世界共通の規格です。
MIDIが誕生する前の電子楽器は、国やメーカーの異なる電子楽器同士を制御する事が簡単にはできませんでした。そこで日本とアメリカの楽器メーカーが話し合い誕生した規格がMIDIなのです。
MIDIは電子楽器の演奏情報を送受信するため、演奏情報の記録やプログラムを行う事で音楽制作が簡単にできるようになりました。現在の音楽制作には欠かせないものなのです。
MIDI 誕生30年目となった2012年に、当方が制作した動画です。初期のシンセサイザーの時代から、MIDIが誕生して30年間の流れを簡単にまとめました。(音が出ます)
2019年にはMIDI2.0が発表されました。今まで使われていたMIDI1.0との互換性を保ちながら、さらに細かい音楽表現の記録や入力ができるようになりました。
MIDI検定 各級の目安
4級 | DTMをはじめたい初心者向けの検定です。MIDIやパソコンの基本など、DTMに必要な知識をガイドブックに沿って学習したあと、認定試験を行います。 60点以上合格→MIDI検定4級取得講座について |
3級 | MIDIの基礎知識から演奏に関連するメッセージなどを学習します。既にDTMを初めている方も、3級を学習する事で更に高度なMIDIデータを制作できるようになるはずです。 80点以上合格→MIDI検定3級対策講座について |
2級 1次 | 対象は3級合格者となります(3級と同時受験も可)。 MIDIメッセージの仕組みから、音響や電子楽器の知識も学習します。 80点以上合格→MIDI検定2級1次対策講座について |
2級 2次 | 対象は2級1次合格者となります。 実技試験ではMIDIデータの監修から制作力が実務レベルで求められます。 80点以上合格→MIDI検定2級2次対策講座について |
1級 | 対象は2級2次合格者となります。 未発表曲のフルスコアをMIDIデータで入力し、オーディオCDでは表現力やミックスダウンまで含めたプロレベルの力量を認定されます。 80点以上合格 |
MIDI検定講座の講師
指導講師:相原耕治
MIDI検定2級取得、及び2級、3級、4級AMEI認定講師、MIDI検定指導研究委員会メンバー
藤本健さんのDTMステーションでMIDI検定を取り上げられた時のインタビュー記事です